裏切り恋愛
実由は三人とバイバイして、まだまだ明るい空を見上げながら家路を急いだ。

……はずなのに。

「あれ?実由チャン?」

そう後ろから声が聞こえて。

振り返ると慎吾が立っていた。

「慎吾!?」
「よっ!おひさー」

学校に来ているのに、同じクラスなのに、話さなくなった二人が、久しぶりに会話を交わす。

「ちょっとさー、遊べる?」
「うん?」
「川原!行かねー?」

慎吾はニッコリ笑って、実由を連れて川原へ行った。




「川原も久しぶりだぁー」

少し暗くなってきた頃。
川原に着いた二人はうーん、と伸びをして座った。

「いい空気だよなークソ暑いのに」
「だよね」

久しぶりに話す二人に少し沈黙が流れる。

「ふふっ」
「ははっ!」

二人は笑いあった。
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