裏切り恋愛
圭斗は、はぁっとため息をつきながら頷いた。



「いらっしゃいませー」

愛想良く微笑む店員を前にきまずい空気が流れる四人。

「あの、ご注文は?」
「あ、じゃあポテト四つとジュース……」
「かしこまりました」

コウがテキパキと注文をする。
店員がニッコリ笑って四人分のポテトとジュースをコウに渡した。

「お待たせしました……っ」

少し興奮気味らしい。

そりゃあ、コウはカッコイイけど……何も店員さんがデレデレしなくたっていいじゃない?

実由はムスッとしながら舞に耳打ちをする。
舞も最もだというように何度も頷く。
コウが行くぞ、と言って店内の奥の席目指して先に歩き出した。
後から着いていく三人。
舞はコウの隣をしっかりキープしているため、仕方なく圭斗の隣で歩く実由。

やばい……。
ドキドキしてきちゃう。
こんなんじゃ、圭斗にばれちゃうね。
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