ロンド
「……あ、ありがとう……」
よく考えてみればあたしはパジャマ姿。
パジャマ姿+ジャケットで夜中真っ暗な夜道を蓮くんと手をつないで歩く……。
考えて見れば、とっても不自然……。
蓮くんを見ると……Tシャツにズボンに……ジャケット?
もしかしたら寝巻代わりなのかもしれない。
パジャマよりは自然……。
蘭くんはバッチリ私服だ。
でも、三人ともジャケット……。
しかもなんか……。
「ねぇ、蘭くん」
「あ?」
「その袋、何?」
蘭くんは紙袋を持っていた。
さっきは気付かなかったけれど、ちょっぴり大きめなサイズだ。
「あぁ、これは靴とジャケット入れてた袋」
「靴?」