ロンド


「……エロ」

「んだと?」

「ベッドで女の隣に座るなんて普通しなくねぇ?」

「テメェ後で後悔さすぞ」

「ふ、二人とも、そろそろ深宵と白百合さん話させてあげようよ!口げんかならいつでも出来るでしょ!?」


ここは仲介に入った方がよさそうだと判断した。

深宵と白百合さんに時間がないことは本当だし、二人には喧嘩ばかりしてほしくない。


「……いいよ、深宵。……白百合……」

「あ……ごめんなさい、その……ずっと……」


どうやら、今蓮くんの口で話しているのは白百合さんらしい。

でも……白百合さんは女の人だから、それって蓮くんが女の子みたいな話し方に……?


いや、うん、気にしない。

気にしないよ、あたしは。


「女の子に……結衣さん?に、聞きました。私の悲しみと悔いの魂が、多くの人を悲しませていたと。深宵がずっと私と一緒にいてくれていたと」
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