ロンド
「二人も狼いちゃ、亀井さん不安でしょ?」
「へ?あ……」
「それと、二人で話せるような状況作ってくれたんだと思うよ。まぁ爆睡は本当だろうけどね」
そっか。
蘭くん……。
「そういえば、家に連絡いれなくて平気?電話でも……」
「いいの、一人暮らしだから」
「え?」
「両親海外で働いてるし……」
いつの間にか、意識が遠のいていた。
『好きだよ』
夢の中で、その言葉を聞いた……。
「起きろ由衣!!」
大声に驚いてパチッと目が覚めた。
目の前には不機嫌な蓮く……じゃなく、蘭くんか。
「……へ?」
「お前学校行けんじゃねーの?いや、その前に病院だな。さっさと準備しろ。俺は二度寝すっから」
……へ?