ロンド


――藍?


「え?目覚ましてるって……」

「蓮も俺も、あのあざが消えてた。それは呪いが解けたことを表す。つまり?」

「……藍たちも、目を覚ましてるかもしれないの……?」

「まぁ、今のところ可能性だ。例がねーから回復に時間がかかる場合もあるかもしんねぇ。でも目覚めた時、一番パニック起こすんはアイツらじゃねーの?」


……藍っ!!


「でもまぁ飯食わねーと家から出さねーから、まず蓮が作った飯食って――」

「おい蘭、亀井さんは――」


ひょこっとドアの向こうから現れた蓮くん。


「あ、おはよう亀井さん。蘭の相手なんかしなくていいからご飯食べに降りておいで」


にっこり笑ってそう言ってくれた蓮くん。


「テ・メ・ェ・は!」

「族入ってるからって偉そうにしてんじゃねーよバカ。じゃ、早く来てね」
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