ロンド
「蓮と蘭は双子で――」
「だからいいって言ってる!」
「蘭は木岐さんの族に入ってる」
……双子?
……族?
「コイツだけ妙にマジメなんだよ」
「……テメェ……」
「怒ると兄弟並みに怖くなっけどな」
……今まさに怒ってる気がするけど……大丈夫かな?
「コイツはリーダーたちの中には呼ばれた時しか混じんねーし、族に入る気もねぇらしい。俺としては勿体無いと……」
「ざけんな!!」
蓮くんは由季渡のスネを思いっきり蹴った。
「イテェ!地味にイテェ!!」
でもどうやら加減はしているらしい。