ロンド


「なんだよ、いいじゃん双子」

「よくねぇよ、あんな奴」

「あぁ、キレさしちったみてーだな……」


そう言って由季渡は笑う。

あたしには笑えない。


……やっぱりそこら辺は、不良だと慣れてることなんだろうか……?


「今すぐ消えろよ」

「嫌だね、亀に昼飯もらうから」

「え?あたし!?」


なんか巻き込まれたらしい……。


「ちょっと、そんなこと言ってないけど」

「今俺が決めた」

「勝手に決めないでよ!」


蓮くんを放って喧嘩を始めるあたしたち。


「帰っていい?」

「いいよ~♪」

「よくないからっ!ごめんね蓮くん、早く食べちゃおう」

「飯だ~!」

「あげないから!!」
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