ロンド
「だからさ、今日石川さんに会わせて――」
「藍とこ行くん?」
……。
声のした方……お兄さんたちがいるのとは逆の方に、由季渡がいた。
「それなら俺も行く!」
……なんとも言えない顔をした蓮くん。
「ユキ!お前またベラベラと……」
「え?あ、リーダー……と……」
今度は由季渡がフリーズした。
「キキキキキっ、木岐さんっ!?」
「お〜、下っ端の一人」
「すっ、すみません!こんにちは!お久しぶりです!」
「まぁ、久しぶりにもなるわなぁ」
「あ、えっと……」