ロンド
気付くこと
夏休みは、いつも楽しかった。
夏休みは、いつも待ち遠しかった。
藍と毎日のように遊んで、最後の一週間は宿題習慣でまとめて宿題漬けで、夜になると一緒に星をみたりした。
お泊まりもよくしてた。
山に行った。
海に行った。
楽しくてキラキラしてた。
――今は、もうとっくに宿題なんて終わってしまった。
やることもない。
つまらない。
でもいつも夜になると星をみる。
藍との思い出を思い出すように、星をみる。
『呪い』を調べようとした。
でも実際、その呪いがどういうものだか知らない。
調べようとしても、この世界に『呪い』は溢れるほど存在している。
キリがなかった。