ロンド


「祖父から天の子と魔の子の話を聞いてから、呪いについて調べようとしたの。そしたら……伝説があるらしくて」

「伝説って……?」

「まだわからないけど……っていうかね、教えてくれないの」


教えてくれないって……雅ちゃんのおじいちゃん?

なんで……。


「今日こそは、聞き出さなきゃ……」

「雅ちゃん、あたしね、藍が目を覚ます可能性があるなら、なんでも試したいの」

「え……?」

「雅ちゃんのおじいちゃんのところに、連れて行ってほしいの」


藍、一歩近付けた気がする。


蘭くんに問い質すのはまた後で。

今日は雅ちゃんのおじいちゃんに、『伝説』の『呪い』の話を聞きに行く。


「ぜひ来て!」


放課後は、雅ちゃんの家に行くことになった。
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