ロンド


次の日、いつものように昼食を食べに屋上へ来た時、蓮くんに言った。


「脱いで」

「……は?」


ポカンとした顔の蓮くんは、面白かった。


「今すぐ脱いで」

「いきなり何?」

「脱いでよ、左胸見せてよ!」


……。

墓穴を掘った。


「……左胸?」


蓮くんは驚いている。

そこに反応したってことは、本当に……。


「知ったの?」

「やっぱり、『天の子』なの?」


蓮くんは困ったように笑った。


「ごめん、黙ってて。嫌うかな?」

「嫌わない!嫌うはずない!」
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