クールな彼女とバカ彼氏
最上尚…最上尚
「見つからない」

「アタシも!」

「てか,アタシの名字って最上だよね?」

「尚ちゃん!?そうだよ!?大丈夫!?」

「だよね」

どこだ-…
A組... ない
B組...

「あ,あった」

「えっ?嘘!?何組?」

「B組」

「アタシもB組だ!やった-!」

お前はどこまでかわいいんだ.

「ラッキー.んぢゃクラス行くか」

「うん♪」



―――

1年の教室4階とか本気で最悪だ.
帰っていいですか?

ちなみに2年が3階で3年が2階らしい.
どうでもいいけど早く3年になりたい.

「あそこだよね?B組って♪」

「うん,多分.」

ごめんもみじ.
適当にうんって返事した.


「じゃあ開けるよ??」
「いいよ」

「……そこはもっと,勿体ぶろうよ―!!」

「ごめんごめん(笑)」
「今度こそ行くよ??せ-のっ!」


ガラガラ

ドアが開く.
教室を見渡す限りまだあまり人は来ていない.

座ってよ.

「んぢゃ,もみじ.ウチ自分の席行くね.」

「わかった!アタシも自分の席行こ-」

そういって髪の毛をフワフワさせながら,もみじは自分の席に行った.

―…席どこだろ

黒板に張ってある座席表を見る.


一番後ろだ!やった-!
< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop