クールな彼女とバカ彼氏
今日一番の幸せだよ.

そんなことを思いながら席につく.春らしい暖かい風が入りこんで,ついつい眠くなってしまう.

「尚ちゃん!寝るな-!」

「え-無理眠い」

「どんだけ寝れば気が済むんだバカ-!!」

「1日23時間とか??」

「1時間しか起きてないじゃん!」

「うん」

「バカ-!あっ,てか今カッコイイ人入ってきたよ!」

「ふ-ん.興味な-い」

「いいから,とりあえず見てみて!あの子!」
もみじの指差す先には茶髪少年.

「あ-,いいんじゃない?」

「ホントは全然細かく見てないでしょ?」

「うん」

「も-!けどアタシ何かタイプじゃないなぁ-…アタシに合わない!(笑)」

「さっきカッコイイって言ったのに?(笑)」

「うるさい-!アタシね,あの子尚ちゃんと付き合うと思うよ」

「アタシ?ないない.男なんて大嫌いだもん」
「席つけ-」

もう?
気づけば,もうたくさんの生徒が集まっていた.

「んぢゃアタシ席戻るね!ばいばい♪」

「ばいば-い」

ふう.

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