Ａ。ｰｱﾘが結んだ恋の物語ｰ

｢桜井!!!!｣


｢ｱﾘの研究だろ？

行ってこい！

あの後考えたんだ…


何もする気の無かった

お前がそんなに

真剣に研究するなんて

良いことだって…

頑張れよ!!｣


｢桜井…

ありがとう!!


俺、今日も頑張って

Ａちゃんの観察してくる！｣


｢おう！

頑張れ！………え？


Ａちゃん!?誰だよ!!おい！！！｣


ｶﾞﾗｶﾞﾗ…ﾊﾞﾀﾝ！


桜井が俺を呼び止めた


時にはもう


遅かった。


というか呼び止められた

事に気づかなかったし


間違えてｱﾘじゃなくて

Ａちゃんの観察って

言ったのも

全く気づかなかった。


あ、Ａちゃんてのは

昨日考えたすえ

あの女になんとなく

つけた名前。


俺はいつの間にか

ｱﾘより女に

興味を持っていたのだ。