ボクの1ヶ月間トモダチ
「実はな・・・、けいとくんの病気は治すのが本当に難しいんだよ・・。」
「・・治らない?」
しおりちゃんが外に出て初めてしゃべった。
「・・・うぅん、それすらまだ分からないんだよ。」
「なんでっ?!まきとお兄ちゃんはお医者さんなんでしょ?早くっ、早くけいとくんの病気治してよっ!!」
かなちゃんが涙目になってる。
「・・・かなちゃん、」
「オレ・・・7人でこの花見たい。・・それもムリ?」
「・・大丈夫だよ、しゅうたくん。けいとくんの病気はまだそこまで進んでないから。みんなでけいとくんに『がんばれぇっ!!』って応援しよっ。なっ?!」
まきとお兄ちゃんはボクたちに満面の笑顔を見せてくれた。
でも、どうしてもボクにはその笑顔がせつなく見えた。