ラブ☆ファイト


出欠確認が終わり、続いて役員決めが始まった。

始まったのだが……。



「おい、誰かクラス代表やる奴いないのか?」


チャラい担任の苛立つ声。


まったくこれだから庶民は性質が悪い。

人間皆平等とかなんとかほざいておいて、いざ自分が責任のある立場に立たされそうになるとその重荷に耐え切れず、投げ出してしまう。



「もういい。
俺が勝手に決めるぞ」


痺れを切らした担任が動いた。


ハハッ。

こいつ、見た目通り短気だな。


なんて心の中で嘲笑していると、俺の耳が信じがたい声を捉えた。


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