ラブ☆ファイト
「続いて、新入生の言葉。
新入生代表……」
ようやく校長先生の退屈な話が終わった。
やっとこの時が来たか……。
新入生代表はもちろん、この俺だろ?
名前を呼ばれる前から若干腰を浮かせ気味にして待機する。
そして告げられた。
「高宮春菜」
……はっ?
想定外のことに一瞬思考が止まる。
呼ばれたのは俺の名前じゃない。
タカミヤ・ハルナ。
誰だ、それ?
「はいっ!!」
俺の疑問に答えるかのように講堂に声が響き渡った。