ラブ☆ファイト
第1章

偵察 春菜side




フッフッフッ……。

笑いが止まらないわ。

こんなに簡単に思い通りに事が運んでいいものなのかしら。


先程の“私には荷が勝ち過ぎている”という発言。

実は真っ赤なウソ。


本当は立候補したくてウズウズしてたのよね。

がっつく女に見えないよう、控えめを装っていたけれど。


私、目立つのって大好き。

周囲の尊敬と憧れのまなざしを一身に受けるあの快感。

堪らないわ。


勿論、仕事(雑用)なんて無粋なものは、パートナーの男に全て押し付け……いえ、やってもらうつもり。

“どうしよう、私こんなに出来ない……”って言えば、頼まなくてもやってくれちゃうのよね、これが。

男って単純!!



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