ラブ☆ファイト
ツカツカとある女生徒の席へと歩み寄り、席の主の目の前にしゃがみ込んで言い放つ。



「風紀委員、やってくれないかな、月島さん?」



多分、その女生徒は先程奴に群がっていた牝狐か何かだろう。

そんな“西遠寺LOVE”なバカ女が西遠寺本人に直々に頼み込まれたらどうなるだろう?

それもおそらく、上目遣いで。



答えは簡単。

真っ赤になって惚け、空っぽに等しい頭をコクコク縦に振る。



「そう、ありがとう」


礼を言うと奴は立ち上がり、こちらを振り向いた。



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