ラブ☆ファイト
誤算と戦略 恭也side
放課後。
高宮春菜。
あの女のことは、はっきり言って嬉しい誤算だった。
この俺が誤算なんて……という思いを打ち消すくらいには。
とんでもない気を放ってやがるから何をするのかと思えば、俺様の真似。
そして、クラス全体の誑し込み。
予想外の行動にあの時は思わず目を見張ったものだが、よく考えてみればあの女のあの行動には合点が行く。
どうやらあの女、相当にプライドが高いらしい。
控え目を装っているようだが、この俺の目は誤魔化せない。
正直、よくやると思ったものだ。