ラブ☆ファイト

誤算と戦略 恭也side




放課後。



高宮春菜。

あの女のことは、はっきり言って嬉しい誤算だった。

この俺が誤算なんて……という思いを打ち消すくらいには。


とんでもない気を放ってやがるから何をするのかと思えば、俺様の真似。

そして、クラス全体の誑し込み。


予想外の行動にあの時は思わず目を見張ったものだが、よく考えてみればあの女のあの行動には合点が行く。


どうやらあの女、相当にプライドが高いらしい。


控え目を装っているようだが、この俺の目は誤魔化せない。


正直、よくやると思ったものだ。


< 34 / 49 >

この作品をシェア

pagetop