ラブ☆ファイト



「どうした、西遠寺?」


俺の怪訝な顔つきが癇に障ったのか、それとも俺の美貌に嫉妬したのか、不機嫌も顕に刺々しい声で司会の男(推定3学年代表)が訊ねてくる。



俺様を呼び捨てにするな。

たかだか数年早く生まれたからって偉そうにしてんじゃねーよ。


つーか今、それどころじゃねーんだけど!!


『すみません。
今の言葉、聞き取れなかったのでもう一度言っていただけますか?』


内心の苛立ちとは間逆の笑みを浮かべてみせる。


しかし、次に男が発した言葉は、俺の笑みを掻き消して余りあるものだった。


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