ラブ☆ファイト
最悪の出会い 春菜side
「キミ、高宮さんだよね、あの新入生代表の?」
「高宮さんっ!!
俺とメアド交換しない?」
「高宮さんって彼氏とかいるの?」
「学年トップとかすごいよねー」
『そんなことないよ。
ただのまぐれ。
こんなことになるなんて思ってなくて、ビックリしちゃった』
周りを囲むバカな男共の質問ににっこりと笑みを浮かべながら答える。
「うわ~、頭良くて可愛いうえに性格までいいとか……。
マジで俺の彼女にしてぇ」
「コラ、抜け駆けすんな。
だいたい、お前なんかに高宮さんは不釣合いだ」
「ハハハッ!!
だよな~」
そうそう、こんなバカな男たちにはこの私はもったいないの。
これが私の本性だけど何か文句ある?
こういうのは簡単に騙される方が悪いのよ。
一人、心の中でうんうん頷く。