同級生
あと1週間で最後の期末テスト。
期末テストが終わったら、すぐ試験休みに入ってしまう。
試験休みが終わったら、一番恐れている『卒業』が待っている。
学校に通うのも、実質あと2週間。
和華と毎日会えるのも、あと2週間で終わってしまうし、このまま黙っていたら、何も出来ないまま卒業してしまう…
この切羽詰まった状況で何が出来るか、和華の背中を眺めながら考えていた。
「菊池って英語得意?」
突然、人志が和華に切り出した。
「うん。一番得意な科目だよ」
「悪いんだけど、英語教えてくんね?俺と洋ちゃんに。内定決まったけど、卒業出来ないとかマジヤバいからさぁ。俺も洋ちゃんも英語嫌いなんだよねぇ」
―――!!!―――
「別に良いけど、あたし放課後は厳しいんだよね…。試験休み中に引越しするから、荷物纏めなきゃいけないの」
「じゃあ昼休みで良いよ。明日から昼休み中に試験勉強教えてよ。英語と数学も」
「良いよ。図書室で教えてあげる」
「おう。頼むな」
人志は返事をした後、俺に軽くぶつかりながら教室を後にし、人志の後を追いかけた。
期末テストが終わったら、すぐ試験休みに入ってしまう。
試験休みが終わったら、一番恐れている『卒業』が待っている。
学校に通うのも、実質あと2週間。
和華と毎日会えるのも、あと2週間で終わってしまうし、このまま黙っていたら、何も出来ないまま卒業してしまう…
この切羽詰まった状況で何が出来るか、和華の背中を眺めながら考えていた。
「菊池って英語得意?」
突然、人志が和華に切り出した。
「うん。一番得意な科目だよ」
「悪いんだけど、英語教えてくんね?俺と洋ちゃんに。内定決まったけど、卒業出来ないとかマジヤバいからさぁ。俺も洋ちゃんも英語嫌いなんだよねぇ」
―――!!!―――
「別に良いけど、あたし放課後は厳しいんだよね…。試験休み中に引越しするから、荷物纏めなきゃいけないの」
「じゃあ昼休みで良いよ。明日から昼休み中に試験勉強教えてよ。英語と数学も」
「良いよ。図書室で教えてあげる」
「おう。頼むな」
人志は返事をした後、俺に軽くぶつかりながら教室を後にし、人志の後を追いかけた。