同級生
夢の中の私は笑顔で力強く頷いてたのに

目が覚めた私は涙を零していた。



どうして泣いてるの?

どうして昔の事なんか思い出してるの?

どうして…

どうしてこんなに会いたいの?


もう、何年も前の事なのに…

もう、忘れても良い事なのに…

今頃、何処で何をしているかなんて分かりっこ無いのに…


全てを忘れる為に、思い出を携帯小説の中に閉じ込めたのに…

こんな風に夢に現れてしまうなら、携帯小説なんか書くんじゃ無かった…



「…浜野くん……」


小さく呟きながら枕を抱き締め、寂しさを抱え込んだ…


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