同級生


………なんで赤くなってんだ?普段もこんな会話してんじゃん…



「……わかった。やりかけの所終わったら頼むな」

少しの沈黙の後、出してくれた春樹さんの言葉に、ホッと胸を撫で下ろした。


きっかけを強引に作り出したんだから、後は和華に話し掛けるだけ。



………さっきの事謝らなきゃな。
叔父さんの会社に就職って言ってたよな。
明日も来るのかな?
携帯番号も聞きたいし…、最悪、メアドだけでも良いかな。あ、携帯小説の事も聞きたいし…



聞きたい事がありすぎて、上手く言葉に出来るか不安だった。

けど、このチャンスを逃がしたく無い。

このチャンスを逃がしたら、また和華が消えてしまいそうだから…

また何も言えないまま離れてしまいそうだから…



上手く言葉に出来るように、頭の中で聞きたい言葉を並べていた。


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