同級生

浜野くんから電話が着てから数日、毎日の様にまたかかって来る事を待っていた。


仕事をしてる時も

食事をとっている時も

お風呂に入っている時まで、脱衣所に携帯を起き、すぐ出られるように準備をしてしまう始末。


明日は土曜で、彼と会える筈なのに…

たった一晩眠れば会えるのに…

何故か電話を待ってしまう。


忘れる筈だった彼は、昔よりもずっと近くに居て

以前は記憶の奥で淡い色をしていた彼の表情は、ハッキリと色濃い記憶に形を変えていた。


彼の表情だけじゃない。

携帯小説を書いた満足感のせいか、すぐに忘れられそうだった淡く儚かった彼への気持ちも…

彼への憧れに似た恋心も…

今では……


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