同級生
数日後、朝のホームルームの時間に配られた入部届。
何のためらいも無く名前と部活名を記入した後、入部志望動機の記入欄で自然と手が止まった。
……何て書いたら良いんだ?そもそも動機って必要なのか?つうか、アイツ、ホントにバスケ部入るのか?
ペンが止まったまま考えていると、新田が俺に入部届を出して来た。
名前の記入欄に書いてある俺の名前と、『バスケ部希望』の文字。
その下に書いてある、入部志望動機には『和華が入るから』の文字。
「…からかうなよ?」
「何て書こうか悩んでるんだろ?素直に書けば良いじゃん」
「アホか。書ける訳無いだろ?」
「やっと素直になったな?」
「うるせぇよ…」
冷たく言い放った後、ペンを滑らせ、入部志望動機の記入欄に『やってたから』とだけ書き、新田の書いた入部届を誰にも見られないように、鞄の奥にしまい込んだ。
何のためらいも無く名前と部活名を記入した後、入部志望動機の記入欄で自然と手が止まった。
……何て書いたら良いんだ?そもそも動機って必要なのか?つうか、アイツ、ホントにバスケ部入るのか?
ペンが止まったまま考えていると、新田が俺に入部届を出して来た。
名前の記入欄に書いてある俺の名前と、『バスケ部希望』の文字。
その下に書いてある、入部志望動機には『和華が入るから』の文字。
「…からかうなよ?」
「何て書こうか悩んでるんだろ?素直に書けば良いじゃん」
「アホか。書ける訳無いだろ?」
「やっと素直になったな?」
「うるせぇよ…」
冷たく言い放った後、ペンを滑らせ、入部志望動機の記入欄に『やってたから』とだけ書き、新田の書いた入部届を誰にも見られないように、鞄の奥にしまい込んだ。