同級生
その日の放課後、一人寂しく入部届を提出しに体育館へ向かった。
あの後、一哉もバスケ部に誘ったけど、『サッカー部に入る』と言われてしまい、小さな寂しさとアイツが居るかもしれない大きな期待の中、体育館の扉を開けた。
活気の溢れる声の片隅で、ファイルに何かを書いている二人の女子生徒。
……居た!やっぱり入ってたんだ!
浮かれる気持ちを抑え込みながら入部届を提出すると、顧問の教師が嫌味ったらしく言って来た。
「何でジャージで来ねぇんだよ?」
「は?何でって、届出しに来ただけだから」
「やる気無いなら来なくて良いぞ?あるなら今すぐ着替えて来いよ」
『だったら辞めるわぁ~』
数ヶ月前の自分だったら、何も気にせず、軽い気持ちで言っていたと思う。
けど、アイツに近付く唯一のチャンスを、軽い気持ちで潰したく無かった。
苛立ちながら部室に向かい、学校指定のダサいジャージに着替えた後、体育館に戻った。
なんとか入部は出来たけど、選手が動いている時にマネージャーが休憩し、選手が休憩している時にマネージャーが動き回るせいで、全くと言って良い程近付け無い。
あの後、一哉もバスケ部に誘ったけど、『サッカー部に入る』と言われてしまい、小さな寂しさとアイツが居るかもしれない大きな期待の中、体育館の扉を開けた。
活気の溢れる声の片隅で、ファイルに何かを書いている二人の女子生徒。
……居た!やっぱり入ってたんだ!
浮かれる気持ちを抑え込みながら入部届を提出すると、顧問の教師が嫌味ったらしく言って来た。
「何でジャージで来ねぇんだよ?」
「は?何でって、届出しに来ただけだから」
「やる気無いなら来なくて良いぞ?あるなら今すぐ着替えて来いよ」
『だったら辞めるわぁ~』
数ヶ月前の自分だったら、何も気にせず、軽い気持ちで言っていたと思う。
けど、アイツに近付く唯一のチャンスを、軽い気持ちで潰したく無かった。
苛立ちながら部室に向かい、学校指定のダサいジャージに着替えた後、体育館に戻った。
なんとか入部は出来たけど、選手が動いている時にマネージャーが休憩し、選手が休憩している時にマネージャーが動き回るせいで、全くと言って良い程近付け無い。