同級生
「ありがとう~♪洋ちゃん♪じゃあ向こうで待ってるわね♪♪」
「あ…待って下さい!」
満面の笑みで手を振るおじさんを呼び止めたは良いけど…
キョトンとした顔で二人に見つめられると、言葉に詰まりそうになる…。
「和華?」
「あ…足元滑るし、駐車場すぐそこだから乗って行って下さい」
「良いの?本当に良いの?やっだぁ!助かるぅ!」
体をくねらせながら喜ぶおじさんと、『絶句』と言う言葉がピタリと当て嵌まりそうな表情をする浜野くん。
「みんな待ってるから早く行きましょ!どの車かしら♪」
おじさんはそう言いながら私の腕に絡み付き、急ぎ足で強引に駐車場へと引きずり込んだんだけど…
浜野くんの射抜くような視線が痛い。