同級生
「…大丈夫か?」
抱き締めながら耳元で小さく聞くと、菊池は真っ赤な耳をしながら小さく頷いた。
「うん…」
「足、挫いて無い?」
「うん…。足は痛くないから大丈夫…」
「え?どっか痛い所ある?」
「……苦しい」
「苦しい?」
「あの…、離して欲しいんだけど…」
「……和華」
「やっ…」
体を捩りながら悩ましい声を小さく漏らされ、腕の力が抜けてしまった。
腕の力が抜けると同時に腰を抜かす和華に、しゃがみ込みながら聞いた。
「ホントに大丈夫か?腰抜けてるんじゃね?」
「大丈夫だよ。ちょっとびっくりしただけなんだけど…」
「けど?」
「…耳に息吹き掛けられたら、誰でも腰抜かしちゃうじゃん!そっちの方がビックリしちゃった!」
潤んだ瞳で笑いかけられ、胸の奥が強く締め付けられた。
急にグッと締め付けられた訳じゃない。
胸の中に飛び込みそうになった時からゆっくりと胸の奥が締め付けられ、和華の潤んだ瞳と笑顔でグッとトドメを刺された。
「和華…」
「あ、下の名前呼んでたのか。息吹き掛けてるのかと思ったよ!パニクってたから聞こえなかったよ!」
抱き締めながら耳元で小さく聞くと、菊池は真っ赤な耳をしながら小さく頷いた。
「うん…」
「足、挫いて無い?」
「うん…。足は痛くないから大丈夫…」
「え?どっか痛い所ある?」
「……苦しい」
「苦しい?」
「あの…、離して欲しいんだけど…」
「……和華」
「やっ…」
体を捩りながら悩ましい声を小さく漏らされ、腕の力が抜けてしまった。
腕の力が抜けると同時に腰を抜かす和華に、しゃがみ込みながら聞いた。
「ホントに大丈夫か?腰抜けてるんじゃね?」
「大丈夫だよ。ちょっとびっくりしただけなんだけど…」
「けど?」
「…耳に息吹き掛けられたら、誰でも腰抜かしちゃうじゃん!そっちの方がビックリしちゃった!」
潤んだ瞳で笑いかけられ、胸の奥が強く締め付けられた。
急にグッと締め付けられた訳じゃない。
胸の中に飛び込みそうになった時からゆっくりと胸の奥が締め付けられ、和華の潤んだ瞳と笑顔でグッとトドメを刺された。
「和華…」
「あ、下の名前呼んでたのか。息吹き掛けてるのかと思ったよ!パニクってたから聞こえなかったよ!」