同級生
―放課後―
苦し過ぎて壊れそうな胸の奥と体のまま、ゆっくりと部室に向かった。
部室で着替えた後、ボールを突きながら体育館に向かうと、和華と大久保が忙しなく動いている姿が視界に飛び込んだ。
さっきの事があるせいか、和華を意識し過ぎてしまい、いつもより距離を置きそうになってしまう…
思い切って和華に近付こうとすると、体育館の端に座る松キャプテンと副キャプテンの会話が耳に飛び込んだ。
「キャプテンとマネージャーねぇ…」
「そそ。超良くない?この設定」
ため息混じりの副キャプテンの声と、浮き足立つキャプテンの声。
「どうせ長続きしねぇよ」
「長続きしなくて良いし。大久保ならイケるかな?菊池って真面目そうだし、超堅そうじゃね?」
「二股になるんじゃねぇの?千鶴と続いてんだろ?」
「他の学校だからわかんねぇよ。二人に餌まいて、引っ掛かった方を釣るかな」
「ホント下衆だな?」
副キャプテンの声も聞かず、笑いながら二人に駆け寄るキャプテン。
………何かわかんねぇけど、すげぇ嫌な予感がする…
胸のざわめきを堪えながら体を動かし、和華と話も出来ないまま部活の時間が過ぎていった。
苦し過ぎて壊れそうな胸の奥と体のまま、ゆっくりと部室に向かった。
部室で着替えた後、ボールを突きながら体育館に向かうと、和華と大久保が忙しなく動いている姿が視界に飛び込んだ。
さっきの事があるせいか、和華を意識し過ぎてしまい、いつもより距離を置きそうになってしまう…
思い切って和華に近付こうとすると、体育館の端に座る松キャプテンと副キャプテンの会話が耳に飛び込んだ。
「キャプテンとマネージャーねぇ…」
「そそ。超良くない?この設定」
ため息混じりの副キャプテンの声と、浮き足立つキャプテンの声。
「どうせ長続きしねぇよ」
「長続きしなくて良いし。大久保ならイケるかな?菊池って真面目そうだし、超堅そうじゃね?」
「二股になるんじゃねぇの?千鶴と続いてんだろ?」
「他の学校だからわかんねぇよ。二人に餌まいて、引っ掛かった方を釣るかな」
「ホント下衆だな?」
副キャプテンの声も聞かず、笑いながら二人に駆け寄るキャプテン。
………何かわかんねぇけど、すげぇ嫌な予感がする…
胸のざわめきを堪えながら体を動かし、和華と話も出来ないまま部活の時間が過ぎていった。