同級生
―数日後―
体育のせいで誰も居ないA組。
いつの間にか一緒に行動をするようになった新田と、仕方無く人志の居るB組の教室で話していた。
しばらく話していると、びしょ濡れの髪をした一哉が教室に入ってきた。
「プール超寒かった…」
小さく震えながら呟く一哉に、人志が誰よりも早く食い付いた。
「マジ?プール始まったの!?」
「ああ。マジ寒くて死にそう…」
「って事はさ、大久保と菊池の水着姿見たの?」
―――!!―――
「見たよ。菊池、水泳やってたみたいで、フォームが超綺麗で超早かったよ」
「良いなぁ!次いつ?」
「明後日の4時間目かな?」
「マジで?覗きに行こうかな…」
一哉と人志の何気ない会話に、無性に腹を立てている自分。
無性に腹が立つし、自分も見に行きたいけど、明後日は実技授業の日。
1日中実技を永遠と続けるのに、1時間でも遅刻、早退、欠席をすれば、留年に繋る鬼のような1日。
もどかしい気持ちを抑えながら自販機の前に行く途中、何気なくA組の教室を覗き込んだ。
体育のせいで誰も居ないA組。
いつの間にか一緒に行動をするようになった新田と、仕方無く人志の居るB組の教室で話していた。
しばらく話していると、びしょ濡れの髪をした一哉が教室に入ってきた。
「プール超寒かった…」
小さく震えながら呟く一哉に、人志が誰よりも早く食い付いた。
「マジ?プール始まったの!?」
「ああ。マジ寒くて死にそう…」
「って事はさ、大久保と菊池の水着姿見たの?」
―――!!―――
「見たよ。菊池、水泳やってたみたいで、フォームが超綺麗で超早かったよ」
「良いなぁ!次いつ?」
「明後日の4時間目かな?」
「マジで?覗きに行こうかな…」
一哉と人志の何気ない会話に、無性に腹を立てている自分。
無性に腹が立つし、自分も見に行きたいけど、明後日は実技授業の日。
1日中実技を永遠と続けるのに、1時間でも遅刻、早退、欠席をすれば、留年に繋る鬼のような1日。
もどかしい気持ちを抑えながら自販機の前に行く途中、何気なくA組の教室を覗き込んだ。