同級生
「菊池~!顧問の先生から手紙だよ~」

教室に入りながらアイツに声をかける大矢。

アイツは渡されたプリントを見ると、顔を真っ赤にした。



………まさか!?教師と生徒で!?



少し焦りながらプリントを覗き込んだ。


“高校大会の抽選会の日時と場所です。菊池さん一人で行って下さい。普段暇そうに話してばかりなので、バスケ部マネージャーとしての誇りと責任を私に見せつけて下さい!”



………なんだこの文章…完全に喧嘩売ってるじゃん。俺ならすぐ辞めるぞ?



「もう頭きた!マジでなんなの!?超ムカつく!」

「和華、落ち着いて!どうしたの?」

「これ見てよ!もう部活行かない!もう辞める!」

「うわぁ…。つうかさ、何でマネージャー2人居るのに、和華が1人で行けって書いてあるの?」

「知らないよ!合宿の時だって、嫌味ったらしく
『早く帰れて良いねぇ。やる事無いクセに』とか
『菊池さんは、名前負けしてるよね?』とか言われたんだよ!?マジムカつく!」

「あたしも名前の事言われた!
『藍子って、愛情の愛じゃ無いんだ。愛されて無かったのかね?』って!」


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