同級生
一哉に正論を投げ付けられ、何も言い返す事が出来ず、扉に拳を叩き付けながら自分の教室に戻った。



こんな心境で、教科書の内容が入って来る訳が無い。



………補習確定。マジダルい



自分の中で結論を出し、教科書を机に放り投げた。

大きく欠伸をした後、ボーッとしていると、隣の席の奴等の話し声が耳に飛び込んだ。


「藤沢、テスト休むってヤバくね?」

「昨日聞いたんだけど、先週、菊池にフラれたらしいぜ?」

「マジで!?ショックで立ち直れねぇとか?」

「じゃね?元々、菊池の方は『別に』って感じだったらしいんだけどな。藤沢が妬きまくって『男と話すな!』ってキレたらしい」

「工業でそれ無理じゃね?男だらけなんだから。つうか、それ何処情報だよ?」

「A組の山本。菊池が山本に勉強教えてたら、藤沢がキレたらしい。山本の目の前で別れたらしいぜ?」

「マジで!?超見たかった!」

「仕方無いよな?科が違うんだから、専門教科は教えられないのにさ。菊池が超可哀相だよ」



………マジかよ…。俺、和華にすげぇ悪い事したじゃん。…マジ何してんだよ!
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