同級生
授業中も、休み時間中も、和華を誘い出すきっかけを探した。
………どっか二人きりになれる場所ねぇかなぁ…。あ、昼休みに女子更衣室行けば良いんじゃん!一哉達追い出せば、和華と二人きりになれる!よし!
強く握り締めた拳をポケットに隠し、昼休みになると同時に教室を飛び出した。
和華の教室に入ると、みんなはいつもの場所で何かをヒソヒソ話し、和華は黒板を消していた。
「ふざけんなよ!自分でなんとかしろよ!」
「頼むって!な?な?」
何かをお願いしている若林と、必死で断っている人志。
「どした?」
二人に歩み寄りながら聞くと、人志は俺を睨むように見た後、和華の元へ歩み寄った。
「なんだ?アイツ…」
力無く垂れ下がっている制服のネクタイをキュッと締め直し、顔を赤くしながら背筋をピンっと伸ばしている若林。
………絶対おかしい
そう思った瞬間、人志の声が耳に飛び込んだ。
「菊池、アイツが菊池の事好きなんだって」
―――!!??―――
若林を指差しながらダルそうに言う人志と、一瞬にして顔を赤くした和華。
和華はゆっくりと人志の指差した方を見ると、俺と視線がぶつかった。
………どっか二人きりになれる場所ねぇかなぁ…。あ、昼休みに女子更衣室行けば良いんじゃん!一哉達追い出せば、和華と二人きりになれる!よし!
強く握り締めた拳をポケットに隠し、昼休みになると同時に教室を飛び出した。
和華の教室に入ると、みんなはいつもの場所で何かをヒソヒソ話し、和華は黒板を消していた。
「ふざけんなよ!自分でなんとかしろよ!」
「頼むって!な?な?」
何かをお願いしている若林と、必死で断っている人志。
「どした?」
二人に歩み寄りながら聞くと、人志は俺を睨むように見た後、和華の元へ歩み寄った。
「なんだ?アイツ…」
力無く垂れ下がっている制服のネクタイをキュッと締め直し、顔を赤くしながら背筋をピンっと伸ばしている若林。
………絶対おかしい
そう思った瞬間、人志の声が耳に飛び込んだ。
「菊池、アイツが菊池の事好きなんだって」
―――!!??―――
若林を指差しながらダルそうに言う人志と、一瞬にして顔を赤くした和華。
和華はゆっくりと人志の指差した方を見ると、俺と視線がぶつかった。