同級生
一哉の言葉に惑わされるつもりは無いけど、正論を叩き付けられると怯んでしまう。


一哉は昼休みにいつも一緒に居るし、二人きりになった事もあるけど、若林のように外で会った事が無い。

若林は一緒に飲んだ事があるらしいけど、100%信用されて無い。

人志が信用されてないだけなのかもしれないけど、若林の尋常じゃないヘコみようを見ると、若林自身が信用されて無いようにも思える。


若林より…、一哉より離れた距離にいる俺が告ったとしたら…?


『嘘』や『冗談』で済まされるのかわからない。


もしかしたら、『嘘』よりもっと残酷な言葉を投げ付けられるかもしれない。



………世の中甘くねぇなぁ…。自分が臆病なだけだけど。



力無く一哉と教室に戻り、ボーッとしたまま1日が過ぎていった。


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