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その日は、片桐さんも記者会見の準備とかで、お母さんと2人きりで過ごした。
夜2人でベッドに入ってから、お母さんが言った。

母「さっちゃん、お母さんとお父さんは、離婚しようとお父さんの。」

紗智「えっ?」

私は、ずっと泣いてた、お母さんを見ていたから、“お母さん、今でもお父さんの事好きなんだ”って、思っていた。

母「お父さんが、無実の罪で、あんな事になったなら、助けてあげたいと、思うけど、お父さんが、あんたや私を守る為に離婚しようって、考えた様に、私もあんたを守りたいって、思うのよ。」

母「あんたはね、ここにずっと閉じこもっていては、ダメなのよ。こんな事で立ち止まっていちゃダメなの!」

母は、だんだん力強く、決意表明するかの様に言った。

母「とにかく、明日は社長の記者会見。それまではおとなしく、ここにいましょうね。」

紗智「うん。」

眠りにつくまでの間、私は考えた。
私が芸能界にいるから、お父さんは、辛い思いしなきゃいけなかったのかな…?
お父さんは、家にいた時も、寂しい思いしていただろうし、今も、警察で辛い思いしているんだろうな…。お母さんと離婚しちゃったら、お父さん本当に独りぼっちだ…。

お父さん、ごめんなさい。
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