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由美ちゃんとの出会い

初めて会った日

その日私は、仕事がオフで、まるでスケジュールをこなす様に、学校へ向かった。
教室のドアを開けると、いつもの様に、皆が静まり返った後、騒めき始める。

私は下をうつむいたまま、窓際の後ろから２番目の席に座った。
クラス中の視線を感じながら、そらすかの様に、窓の外ばかり見ていた。

バンッ！と教室のドアが大きな音で開き、振り返ると、ショートカットの女の子が、ドアにもたれかかったまま息急き切って、深呼吸した後、「おっはよー！」と、にっこり笑って、照れくさそうに、「間に合ったぁ！」と言った。

私は、彼女をただ呆然と見ていた。ふっと、彼女と目が合ったと同時に、また、彼女が「あっ！！」と、ちょっとビックリした顔して、ズンズンと、背中のランドセルを左右に揺らしながら、私に近づいてきた。
そして、私の目をまっすぐ見たまま、私の目の前に立った。

私と由美ちゃんとの初めての出会い。