I love you more
まだ、顔を赤くしながら、私は戸惑いを隠せないまま自己紹介をした。

由美「私、ずっと後ろの席が気になってた。これでクラス皆に会えたよ。よかった。」
紗智「ごめんなさい。私あまり学校に来れなくて…」由美「皆が噂しとから、どんな子だろうって、思っていたけど、私、あんたがやってるドラマのファンなんだ!よかった、テレビで見るより、全然かわいいね。…いや、テレビでもかわいいけど…」
そう言って、付け足した後、照れくさそうに笑った。
私もつられるように、笑った。
なんだか、心がふわっと、軽くなった。
学校に来るのも、仕事のひとつの様に、なんの楽しみもなく来ていた私にとって、自然に笑えた一瞬だった。

それからは、由美ちゃんは、何かと私に話し掛けてきた。他の人が興味をもつ、芸能界の事や、私の仕事ではなく、由美ちゃんの、家族の事や、前の学校の事や、主に由美ちゃん自身の事。本当に自然で、普通の小学生みたいに。私は、楽しくて、たくさん笑った。 そして、私たちは、親友になっていった。
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