イニシャルはKK
いても立ってもいられずに、歌音の家へと車を走らせる。
会ってくれないと分かっていても、身体が勝手に動いていた。

チャイムを鳴らしても出ない。
そんな事は百も承知だ。
大声で叫ぶ。
歌音に聞こえるように。
近所迷惑になろうが構うもんか。

「前の公園で待っている。
何時間でも待つから出て来てくれ」

それだけ伝えると
俺は公園へ移動した。
< 143 / 217 >

この作品をシェア

pagetop