イニシャルはKK
歌い終えて席に戻ると
明さんが

「全然ダメじゃないじゃん。
スッゲェー可愛かったよ」

耳元で囁かれ
恥ずかしいよりも気味が悪くなってきた。

心持ち、明さんを避けるように反対側へと身体をずらす。
でも、その距離はすぐに明さんによって埋められてしまう。

じりじりと追い込まれるように明さんに迫られて、私はひどく疲れてきた。

「ちょっと席替えでもしない?」

響吾さんの提案でみんなが移動。
その隙に私はトイレへ避難した。


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