イニシャルはKK
途中、乗り換えてN大に着いた。
意外と沢山、人がいる。

「どこで待ち合わせしてるの?」

「経済学部の棟の入り口前。
経済学部ってどこかなぁ?」

地図とにらめっこしてたら後ろから声を掛けられた。

「よぉ!」

響吾さんだ。

「お前ら、そろそろ来る時間だって。
孝史は手が塞がってたから代わりに来てやった」

相変わらず上から目線だ。
クルミと二人でお礼を言いつつ、連れて行ってもらう。

「ナニお前ら。 ココ受けんの?」

「いえいえ。滅相もございません」

N大は結構、いや相当レベルが高い。
いくらチェリーに通っていても、成績上位者でないと安全圏ではない。
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