チョコレート・ウォーズ!!!
着替えていると、誰かがトイレに入ってきた。
「で、さー。俺的には、彼女も俺の事スキっぽいんだよねー。
そう思わん?」
「…あー…。しらねぇけど、そう思うならそうなんじゃねーの」
「だっろーーー?」
……微妙に話がかみ合ってない。
この声は多分、隣のクラスの田中だ。
顔も名前も平平凡凡で、特に自慢できることもないようなヤツ。
けど、特徴があるとすれば
「俺ってカッコいいからさー」
ナ ル シ ス ト
って所だろう。
特に面識もなかったので、着替え終わったから速攻で出て行こうとドアのカギに手をかけた時
「やっぱり藤野美穂は最高な女だよなー」
何?藤野…?
田中が両想いだって言う女の子って
藤野だったわけ?
………いやいやいやいや!!!
無い無い!!断じて、無い!!
あの可憐な藤野が、この田中と……
うん。想像すらできねぇ。