チョコレート・ウォーズ!!!





「須藤君って…優しいよね」



「え!?」



ふいに口から出た、彼女からのお褒めの言葉!!



この地獄耳は聞き逃さなかったぜ、おい!!



「ど…どこが…?」


ああッ!!


貪欲な俺!!理由まで欲しがるのかー!!?


それでも 口元が緩むのを必死で抑えながら、彼女の可愛らしい声を待つ。




「だって、こうやって私を送って行ってくれるし…


それに、車道側に立ってくれてるでしょ?


そう言うところが優しいと…思います」




反則ーーーーー!!!


敬語はマジヤバいって!!俺の萌えツボ、ゴッドハンドで押されまくってますーーー!!




「そんな…。男なら、普通じゃないかな…」



一応謙遜してみる。



「ううん。須藤君だから…だと思う」



藤野は、透き通った瞳で俺を見つめてくる。



胸の高まりは最高潮で。



恥ずかしかったけど、何故か見つめ合ったまま離せなくなった。



吸い込まれそうな程に



彼女の瞳に見入ってしまう。




< 27 / 59 >

この作品をシェア

pagetop