チョコレート・ウォーズ!!!
「須藤君って…優しいよね」
「え!?」
ふいに口から出た、彼女からのお褒めの言葉!!
この地獄耳は聞き逃さなかったぜ、おい!!
「ど…どこが…?」
ああッ!!
貪欲な俺!!理由まで欲しがるのかー!!?
それでも 口元が緩むのを必死で抑えながら、彼女の可愛らしい声を待つ。
「だって、こうやって私を送って行ってくれるし…
それに、車道側に立ってくれてるでしょ?
そう言うところが優しいと…思います」
反則ーーーーー!!!
敬語はマジヤバいって!!俺の萌えツボ、ゴッドハンドで押されまくってますーーー!!
「そんな…。男なら、普通じゃないかな…」
一応謙遜してみる。
「ううん。須藤君だから…だと思う」
藤野は、透き通った瞳で俺を見つめてくる。
胸の高まりは最高潮で。
恥ずかしかったけど、何故か見つめ合ったまま離せなくなった。
吸い込まれそうな程に
彼女の瞳に見入ってしまう。