チョコレート・ウォーズ!!!




見つめ合ったまま、藤野は 可愛らしい口を開いた。


「あの…私…」



「あーーーーーーーーーー!!!!」



「!!!?」



なんだよ!!せっかく俺に何か話そうとしてくれてたのに!!


…っつーか、この間抜けな声…



「タ―――-カ―――――!!!!」




「げッ!!津田!!…と、六角!!」



鬼の形相、とは ヤツの事を言うのだろう。


遠目にも分かる程、津田の顔は必死で。


手をパーにした 本格的な走りを披露している!!


「うほーーーーーー!!!」

猿か。





ん?なんだ?


口元にあるアレは…






マスドのドーナツだーーーー!!!!

アレが津田の喋りを邪魔していたのかーーー!!!




「まってぇぇ~津ー田ー…」


運動神経が良い六角をまで置いてくるなんて。


「ドーピング?」




あっという間に俺たちの元へとやってきた津田に問いかける。


「…あ、あぁ…俺の活力源はドーナッツさ…」


え、それ


カッコつけて言う事?




< 28 / 59 >

この作品をシェア

pagetop