チョコレート・ウォーズ!!!
人生最大だったチャンスが
俺にとっては最大のピンチに変わり果ててしまった。
「じゃあ、俺たちも一緒に送るよ。
夜道にタカと一緒だと余計に危ないからね」
「…その台詞、そっくりそのままお前に返すよ」
津田に突っ込む元気も無くなってきた。
「ありがとう」そう言う藤野と、彼女の隣をがっちりキープする津田を先頭に
六角と俺はその後を追う。
六角は、俺のお土産に買ったのか、マスドの箱を大きく揺らしながら
「……ダイジョーブ?」
って、俺よりも傷ついた顔で聞いてくる。
「…まぁ…。
ちゃんと話したのだって今日が初めてなんだし
最初から上手くいきっこないよなー。
…六角が気にする事じゃねぇよ」
「…うん。
津田は馬鹿だから、タカの気持ちなんてこれっぽっちも分かってないと思うけど
出来るだけ普通にしてやてくれな?」
わかってるよ。
誰も悪い事なんてしてない。
わかってる。だけど…
「津田!!後ろから全部見えてんぞ!!」
「ひぃッ!?」
こっそりと肩に手を回そうとしてるヤツは許せねぇ!!!!!