チョコレート・ウォーズ!!!
「藤野…」
「え!?僕ちんの愛しのマドンナ!?」
津田にも突っ込む事なんて出来なかった。
だって、だって。
「誰だよ、そいつ…」
俺たちのマドンナは、
この世のものとは思えない程の美貌を持った
あり得ない位カッコいい男と歩いていた。
髪なんて短いけどさらっさらで、ピアスとか超してるし
服装だって どっかのブランドもんの様な
高級な生地とかだし…(多分)
俺なんて、ちっともこだわっちゃいない髪型にごわごわの髪質。
ピアスなんて痛いの嫌だし。っつーか注射も嫌いだし。
服装?
近所のシマ●ラで買ってますけど何か?
…とにかく。
荒探しなんてするだけ無駄な男と、彼女は仲よさげに歩いていたのだ。
「この世の終わりだ…」
「タカ…俺、明日からどうやって生きていけばいい…?」
津田…お前もショックだったんだな…
「財布の中身空っぽだYO!!13円しかなくなっちゃったYO!!」
「はぁ!?今の見てなかったわけ!?」
シリアスだった空気が、クラッシャーによってぶち壊された。
津田のこういう所、俺、キライッ!!!