チョコレート・ウォーズ!!!
明日やろうはバカ野郎
はぁはぁ、と
吐く息が全て白く色づき そして
消えた。
いや、“おそらく”と言った方が良いのかもしれない。
なぜなら俺は今、全速力で走っているのだから。
「うおおおぉぉぉぉおお!!!」
人目など気にせず、大声で走る俺の姿はきっと
変 人
だと周りは思っているだろう。
それでも良かった。
一刻も早く彼女に会いに行きたかったんだ。
途中、コンビニに寄って 彼女への捧げものを購入した。
それからはもう、止まることなく(信号も無視☆)
死にかけながら
やっと彼女の家へとたどり着いたのだった。
息を整え、呼び鈴を鳴らそうと、かじかむ手を伸ばしかけたその時。
ガチャリと玄関ドアが開き、
私服の彼女が「いってきまーす」と言いながら現れたのだ。