チョコレート・ウォーズ!!!
「須藤…クン?」
固まる俺に気付いた彼女。
その手には、誰かへのプレゼントだと思われる袋が下がっていた。
「どうしたの?…大丈夫?」
「え…いや、その…」
おい、俺。
怖気づいたのか?言いたい事があって来たんだろ?
「須藤君…?」
ほら、彼女だって用事があって出て来たんだ。
早く言っちまえよ!!!
「あの…さ。コレ、受け取って貰える?」
取り合えずプレゼント作戦で来たか、俺。
なんという姑息な手段!!
しかも、手渡したのは
なんの飾り気もないコンビニの袋に入った
板チョコだった。
「…あ…ありがとう…?」
ぎゃーーー!!!
目に見えて困ってるじゃないか、バカ野郎!!
もう、こうなったら
一気に気持ちをぶつけてやる。